転職活動で参考にした本①

転職活動で参考にした本① 愛用ガジェット・本
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公務員から民間企業への転職を考え始めた頃、私は転職に関する本を何冊か読みました。

その中でも印象に残っているのが、安斎響市さんの『私にも転職って、できますか? ~はじめての転職活動のときに知りたかった本音の話~』です。

私がこの本を読んだのは、民間企業への出向を終えて、自治体に帰任した頃でした。

出向を経験したことで、自治体以外で働くという選択肢を知りました。

一方で、長く働いてきた公務員を本当に辞めていいのか。

民間企業に転職して後悔しないのか。

当時の私は、転職するか、それとも公務員を続けるかで迷っていました。

そんな時期に読んだのが、この本です。

実際に転職活動を終え、民間企業へ転職した今振り返ると、この本で読んだ内容が実際の転職活動で役立った場面もありました。

特に印象に残っているのが、転職エージェントとの付き合い方と、一度転職することで「転職」という選択肢を持てるようになるという考え方です。

私にも転職って、できますか? はじめての転職活動のときに知りたかった本音の話 [ 安斎響市 ]

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感想(2件)

『私にも転職って、できますか?』はどんな本?

『私にも転職って、できますか?』は、2022年に出版された転職活動の入門書です。

著者の安斎響市さんは、20代後半から複数回の転職を経験し、外資系企業で働きながら中途採用にも携わってきた方です。

この本の特徴は、職務経歴書の書き方や面接テクニックだけを解説する本ではないことです。

「そもそも転職していいのか」というところから始まります。

本書では、大きく次のようなテーマが扱われています。

  • 転職を必要以上にネガティブに考えない
  • 転職の目的を決める
  • 履歴書・職務経歴書を作る
  • 転職サイトと転職エージェントを使い分ける
  • 転職エージェントとの距離感を考える
  • 応募する企業を自分で選ぶ
  • 「市場価値」に振り回されない
  • 自分の経験を転職先につながるストーリーとして説明する
  • 最終的には自分でキャリアを決める

転職することをすでに決めている人だけではなく、

「今の仕事をこのまま続けていいのだろうか」

「転職した方がいい気もするけれど、踏み切れない」

という段階の人でも読みやすい内容になっています。

まさに当時の私がそうでした。

「転職するか迷っている人」から読める本だった

本の第1章では、「転職は、逃げではない」というテーマから始まります。

会社にはそれぞれ文化があり、今の職場が合わないからといって、そこで働き続けることだけが正解ではありません。

また、転職するかどうかを完全に決めてから転職活動を始める必要もありません。

転職活動をしたからといって、必ず転職しなければならないわけではないからです。

求人を見たり、自分の職務経歴を整理したりすることで、今の職場に残る場合も含めて、自分のキャリアを考える材料が増えます。

当時の私は、出向から自治体へ戻り、「このまま公務員として働き続けるか」「民間企業に転職するか」を迷っていました。

そのため、「転職すると決めてから動く」のではなく、まず転職について知るという入り方ができるこの本は読みやすかったです。

転職活動の基本を一通り知ることができる

第2章では、より具体的な転職活動の進め方が扱われています。

まず重要になるのが、「なぜ転職するのか」を決めることです。

そのうえで、履歴書や職務経歴書を作り、求人を探し、応募していきます。

また、転職サイトと転職エージェントの違いや、転職エージェントを利用するときの流れについても説明されています。

初めて転職する場合、このあたりは意外と分からないことだらけです。

私自身も公務員として長く働いていたため、新卒採用以外の就職活動をほとんど経験したことがありませんでした。

転職活動を始める前に全体の流れを知っておくという意味でも参考になる本だと思います。

一番役立ったのは「転職エージェントとの付き合い方」

私がこの本を読んで、実際の転職活動で特に役立ったと思っているのが、転職エージェントとの付き合い方です。

本書では、求職者と転職エージェントの利害は必ずしも一致しないという点についても触れられています。

転職エージェントは、とても便利です。

私も実際に利用しました。

求人を紹介してもらえるだけでなく、企業との面接日程の調整などもしてくれます。

初めて転職する人にとっては、かなり心強い存在だと思います。

一方で、転職エージェントの言うことをすべてそのまま受け入れるのは違うとも感じました。

そのことを強く実感した出来事があります。

2社から内定をもらったとき、毎日のように連絡が来た

転職活動の最後に、私は2社から内定をもらいました。

それぞれ別の転職エージェントを利用して応募した企業でした。

すると内定が出た後、それぞれのエージェントから、自分が担当している企業への入社を勧めるメールや電話が毎日のように来るようになりました。

当然、それぞれ自分が担当している企業の良いところを強くアピールします。

「こちらの会社の方があなたに合っている」

という方向で話をされるわけです。

しかし、私にとっては人生の大きな節目です。

どちらの会社に入るかによって、その後の仕事内容も年収も働き方も変わります。

私は2社のメリット・デメリットを比較しながら、じっくり考えて決めたいと思っていました。

このとき、改めて感じました。

「転職エージェントには転職エージェントの事情がある。最後は自分で決めなければいけない」

もちろん、エージェントが悪いという話ではありません。

転職活動では非常に助けてもらいました。

ただ、転職エージェントと自分では立場が違います。

転職先で実際に働くのは自分です。

そして、その転職がうまくいかなかった場合に、その結果を引き受けるのも自分です。

だからこそ、転職エージェントをうまく活用しながらも、最後の判断まで任せてはいけないと思います。

事前にこの本を読んでいたことで、転職エージェントとは適度な距離を取りながら付き合うことができたと思っています。

「自分の市場価値」に振り回されなくてもいい

もう一つ、この本の特徴だと思うのが、「市場価値」という言葉への向き合い方です。

転職について調べていると、よく「自分の市場価値を高める」という言葉が出てきます。

しかし本書では、単純に「市場価値が高い・低い」と考えるのではなく、自分がこれまで経験してきたことを、応募する企業にどう伝えるかが重要だという考え方が示されています。

本の目次にも、「転職の『武器』は自分で作る」「『ストーリー』のない転職は失敗する」といった項目があります。

これは、公務員から民間企業への転職を考える人にとっても参考になる考え方だと思います。

公務員の仕事と民間企業の仕事では、職種名や仕事の進め方が違うことがあります。

そのため、単に「〇〇の部署で〇年間働きました」と伝えるだけでは、自分の経験が相手に伝わらないことがあります。

これまで何をしてきたのか。

そこでどんな役割を担ったのか。

その経験を応募先でどう生かせるのか。

そこまでつなげて説明することが重要です。

私は実際の転職活動でも、応募するポジションに求められている経験に合わせて、職務経歴書で強調する内容を変えていました。

自分が経験したことをただ並べるのではなく、相手企業が求めているものとつなげて説明する。

この考え方は、転職活動全体を通して重要だったと思います。

一度転職すると「転職する」という選択肢ができる

そして、この本の中で今でも特に印象に残っている考え方があります。

一度転職を経験すると、その後の人生に「転職する」という選択肢ができる。

私なりに、この本から受け取ったメッセージです。

この言葉の意味は、実際に自分が転職してから、より分かるようになりました。

公務員として長く働いていた頃は、「このまま定年まで働く」という道を無意識のうちに前提にしていたところがありました。

もちろん、公務員でも途中で辞めることはできます。

ただ、一度も転職したことがないと、「今の職場を辞めて別の組織で働く」ということ自体が、とても大きな決断に感じます。

私にとって最初の転職は、かなり大きな壁でした。

しかし、一度その壁を越えると感覚が変わりました。

現在は民間企業で働いていますが、今の会社に定年までいなければならないとは考えていません。

今の環境が自分に合わなくなったら、また転職する。

場合によっては、これまでとは違う働き方を選ぶ。

そういった選択肢を以前より自然に考えられるようになりました。

転職のメリットというと、年収が上がったり、希望する仕事ができたりすることに目が向きがちです。

しかし、実際に転職してみて感じるのは、それだけではありません。

「今の職場にずっといなければならない」という感覚から離れられたことも、私にとっては大きな変化でした。

転職するか迷っている人にもおすすめしたい

『私にも転職って、できますか?』は、すでに転職を決意している人だけの本ではありません。

むしろ、

  • 今の仕事をこのまま続けていいのか迷っている
  • 転職に興味はあるけれど、何から始めればいいか分からない
  • 初めて転職エージェントを利用する
  • 自分には民間企業で通用する経験がないと思っている
  • 転職すること自体に不安を感じている

という人に向いている本だと思います。

私自身も、この本を読んだ時点では「絶対に転職する」と決めていたわけではありません。

出向から自治体に戻り、このまま公務員として働くのか、それとも別の道に進むのかを考えていた時期でした。

そんな段階でも読むことができました。

そして実際に転職活動を始めてからは、転職エージェントとの付き合い方など、本で読んだ内容が役に立ちました。

さらに、一度転職した今は、「転職経験そのものが、その後の選択肢を増やす」という考え方にも納得しています。

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