公務員から民間へ転職して分かった、大変なのは転職した後だった

公務員から民間へ転職して分かった大変なのは転職した後だった キャリア・転職
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公務員から民間企業への転職を考えていた頃、私は転職活動そのものを心配していました。

書類選考に通るのか。

面接で評価してもらえるのか。

そもそも内定をもらえるのか。

しかし、実際に転職してみて感じたことがあります。

本当に大変なのは、転職活動よりも転職した後でした。

私の場合、転職活動を始めてから約2か月半で内定をもらうことができました。

もちろん運が良かった部分もあります。

誰でも同じように短期間で転職できるとは思いません。

それでも転職前の自分に伝えるなら、

「内定をもらうことをゴールだと思わない方がいい」

と伝えます。

中途採用は最初から「できる人」として入社する

新卒採用と中途採用では、周囲からの見られ方が違います。

新卒であれば、仕事が分からなくても当然です。

会社のルールも業界の知識も、少しずつ覚えていくことが前提です。

しかし、中途入社ではそうはいきません。

異業種からの転職であっても、「社会人経験のある人」として入社します。

ある程度は仕事ができる前提で扱われます。

しかも、中途社員の給与は新卒社員より高い場合もあります。

給与が高い以上、それに見合った成果も期待されます。

このプレッシャーは、転職する前には十分に想像できていませんでした。

ダイ
ダイ

転職前は「内定が取れれば一安心」と思っていました。でも実際には、入社してからの方がずっと大変でした。

民間では給与と責任がより強く連動していると感じた

自治体でも、年齢や役職が上がれば責任は重くなります。

ただ、私自身の感覚では、民間企業へ転職してからの方が、給与と成果の結びつきを強く感じるようになりました。

「これだけ給与をもらっているのだから、この程度の成果は出してほしい」

という空気です。

自治体では、基本的には年功序列で給与が上がっていきます。

毎年大きな成果を上げ続けなければ給与が上がらない、という仕組みではありませんでした。

これは公務員の良さでもあります。

一方、私が転職した民間企業では、成果、数字、スピードをより強く意識するようになりました。

もちろん、これは会社や職種によって違います。

それでも、私が転職して感じた大きな違いの一つです。

自由度は上がった。でも楽になったわけではない

転職して良くなったこともあります。

例えば、働き方です。

在宅勤務ができるようになりました。

スケジュールも、自分で調整できる範囲が広がりました。

自治体時代よりも「いつ、どこで、どう働くか」の自由度は高くなりました。

これは私にとって大きなメリットです。

しかし、自由度が高くなったから仕事が楽になったわけではありません。

自由に働ける代わりに、

「何をしたのか」

「どんな成果を出したのか」

がより強く問われます。

公務員時代は不自由に感じることも多くありました。

でも転職して初めて、その不自由さと引き換えに守られていた部分もあったのだと思うようになりました。

ダイ
ダイ

在宅勤務ができるようになったからといって、「民間=楽」ではありませんでした。自由さと成果へのプレッシャーはセットだと感じます。

転職前に「戻る選択肢」まで調べておけばよかった

今、転職前の自分にもう一つ伝えるなら、元の自治体にカムバック採用やアルムナイ採用のような仕組みがあるか調べておくことです。

転職する前は、どうしても

「辞めるか、残るか」

という二択で考えてしまいます。

私もそうでした。

しかし、実際に入社してみなければ分からないことはあります。

仕事内容。

上司。

同僚。

企業文化。

仕事の進め方。

求人票や面接だけですべてを見抜くのは難しいです。

だからこそ、もし転職先が自分に合わなかったときに、「戻る道はあるのか」を事前に確認しておくだけでも安心感は違うと思います。

もちろん、出戻ることを前提に転職する必要はありません。

ただ、逃げ道が一つあることは、精神的にはかなり大きいと思います。

転職したことを後悔しているのか

ここまで読むと、

「それなら、公務員を辞めなければよかったのでは?」

と思う人もいるかもしれません。

正直に言えば、仕事がつらいときには私自身もそう思うことがあります。

「転職したこと自体が失敗だったのではないか」

と落ち込むこともあります。

だから私は、「公務員を辞めて人生が最高になりました」とは言えません。

転職すれば、すべての悩みが解決するわけではありません。

ダイ
ダイ

転職して後悔する瞬間もあります。でも、転職しなかった自分も、きっと別の後悔をしていたと思います。

転職しなかった自分も、きっと後悔していた

もし私が自治体に残っていたら、どうなっていたのか。

それは分かりません。

ただ、一つだけ想像できます。

おそらく私は、

「あのとき転職していたら、どうなっていただろう」

と考え続けていたと思います。

私は転職するかどうかを数年間悩みました。

それほど気になっていた選択肢を試さずに残り続けていたら、それはそれで後悔したはずです。

人生では、どの選択をしても多少の後悔は残るのだと思います。

Aを選べば、Bを選ばなかったことが気になります。

Bを選べば、今度はAが良く見えます。

だから私は、

「絶対に後悔しない選択」より、「あとで後悔が少なそうな選択」をする。

そう考えるようにしています。

今回の転職も、その一つでした。

誰にでも公務員からの転職を勧めたいわけではない

公務員から民間へ。

民間から公務員へ。

こうした人材の行き来は、もっと一般的になってもいいと思っています。

民間企業で身につけた知識を自治体で生かす人が増えるかもしれません。

反対に、自治体の経験を民間企業で生かす人も増えるでしょう。

自治体側も、民間出身者をもっと活用できる余地があると思います。

ただし、私は「公務員は辞めた方がいい」とは思いません。

安定した給与。

雇用の安定。

地域に住み続けやすいこと。

年功序列である程度将来を見通せること。

こうしたものを重視するなら、公務員を続けることは十分に合理的です。

転職しないことも、一つの立派なキャリア選択です。

ダイ
ダイ

「転職するか、残るか」ではなく、自分がどんな生活をしたいかから考えた方がいいと思います。

30代は、一度キャリアを真剣に考えるタイミングだと思う

ただし、30代で転職するなら覚悟しておいた方がいいことがあります。

20代の転職とは少し違います。

30代になると、「これから成長してください」というポテンシャルだけではなく、これまで何をしてきたのかも見られます。

何ができるのか。

入社後に何をしてくれるのか。

中途社員として働き始めて、私自身も「30代は即戦力として見られるんだな」と感じました。

だからこそ、公務員経験しかないことに不安があり、いつか民間企業へ挑戦してみたいと思っているなら、30代は一度真剣にキャリアを考えるタイミングだと思います。

私は「30代が絶対に最後のチャンス」とまでは言いません。

40代以降に転職する人もいます。

ただ、年齢が上がるほど、それまでの経験や専門性をより強く求められる可能性は意識しておいた方がいいと思います。

公務員を辞めるか迷っている人へ

公務員を辞めることは、大きな決断です。

私も数年間迷いました。

だから、「迷っているなら今すぐ辞めた方がいい」とは言えません。

むしろ、よく考えた方がいいと思います。

ただし、転職するかどうかを決める前に、外の世界を見てみることはできます。

  • 転職活動をしてみる
  • 転職エージェントから話を聞く
  • 求人票を見る
  • 自分の経験がどう評価されるのか確認する
  • カムバック採用など、失敗した場合の選択肢も調べる

そこまでやったうえで、

「やっぱり公務員を続けよう」

という結論になってもいいと思います。

転職活動をしたからといって、必ず転職しなければならないわけではありません。

選択肢を知ったうえで残るのと、他に何があるのか分からないまま残るのでは、気持ちも違うはずです。

私自身、転職後も試行錯誤しています。

「公務員を辞めて正解だった」と結論が出たわけでもありません。

それでも、一度外へ出たからこそ、公務員の良さも悪さも以前より見えるようになりました。

他人の「転職した方がいい」「公務員の方が安定している」という意見だけで決める必要はありません。

自分は何を大切にしたいのか。

どんな場所で、どんな生活をしたいのか。

そして、どちらの選択の方があとで後悔が少なそうなのか。

最後は、自分自身でそこを考えて決めるしかないのだと思います。

前編はこちら: 30代で公務員を辞めて分かった、転職前に知っておきたかったこと

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