公務員から民間企業へ転職しようとすると、
「面接では何を聞かれるんだろう」
と不安になる人も多いと思います。
私も自治体から民間企業へ転職する際、複数社の面接を受けました。
結論から言うと、実際の面接では特殊な質問ばかりされたわけではありません。
転職理由や志望動機、これまでの経験、希望年収など、一般的な中途採用の質問が中心でした。
一方で、
- なぜ公務員を辞めるのか
- 公務員時代の経験を民間企業でどう生かせるのか
といった点は、特に詳しく確認された印象があります。
この記事では、私が実際に面接で聞かれた質問と、どのように答えたのかを紹介します。
公務員から民間企業への転職面接で実際に聞かれた質問
私が実際に聞かれた主な質問は、次の7つです。
- 転職を考えた理由
- 志望動機
- 希望年収
- 求人票のポジションに関連する業務経験
- 民間企業への出向中にどんな仕事をしていたか
- 地方から首都圏へ引っ越すことに問題はないか
- 何か質問はあるか
順番に紹介します。
1.転職を考えた理由
転職理由は、かなり高い確率で聞かれました。
私の場合、自治体に勤務していたときに民間企業への出向を経験しています。
その後、自治体へ戻ったことで、以前よりも意思決定のスピードや、自分で判断できる範囲の狭さを意識するようになりました。
そのため、
- より裁量を持って仕事をしたい
- 民間企業で新しいことに挑戦したい
と思うようになり、転職を決めたと説明していました。

私の場合、民間企業への出向を経験したことで、自治体の良いところだけでなく、物足りないと感じる部分もはっきり見えるようになりました。
転職エージェントから言われたこと
転職理由について、転職エージェントからは、
「企業側が納得できる理由になっているかが大切」
とアドバイスを受けました。
企業が転職理由を聞くのは、単に前職を辞めたい理由を知りたいからではありません。
- 入社後に長く働いてくれそうか
- 転職理由に一貫性があるか
- 同じ理由ですぐに辞めてしまわないか
こうした点も確認しています。
ポイント
前職への不満だけで終わらせず、「次の会社では何を実現したいのか」までセットで伝えた方が、転職理由に納得感が出ます。
2.志望動機
志望動機も、当然ですがほぼ必ず聞かれました。
私の場合、転職活動では、
「AIやDXに関わる仕事でキャリアを作っていきたい」
という軸を持っていました。
民間企業への出向を経験したとき、自分の中に思っていた以上に、
「新しいことに挑戦したい」
という気持ちがあることにも気付きました。
一方で、私は変化が激しい環境だけを求めていたわけではありません。
もともと安定した組織を選んで自治体に入ったこともあり、事業基盤がしっかりしている企業にも魅力を感じていました。
そのため面接では、
「安定した事業基盤がありながら、新しい事業やDXにも力を入れている点に魅力を感じた」
という形で説明しました。
さらに、応募企業の中期経営計画やDXに関する情報も確認し、
「自分がこれまで経験してきたAI・DX関連の仕事を生かしながら、会社に貢献したい」
という形で志望動機を組み立てていました。

志望動機を考えるときは、「その会社が好きだから」だけではなく、自分の転職理由や今後やりたいこととつなげるようにしていました。
ポイント
志望動機は、「自分がやりたいこと」「応募企業が力を入れていること」「これまでの経験」の3つがつながっていると話しやすくなります。
3.希望年収
希望年収についても聞かれました。
私は、
「現在と同程度の年収を希望しています」
と回答していました。
結果として、2社から内定をもらいました。
1社は希望していた年収とほぼ同額。
もう1社は、希望額より約50万円高い条件でした。

同じ時期に2社から内定をもらえたことで、条件面では比較しやすくなりました。結果として、想定していたより良い条件を提示してもらえました。
公務員から民間企業へ転職する場合、
「民間に行くなら年収が下がっても仕方がない」
と考えてしまう人もいるかもしれません。
ただ、最初から自分で希望年収を大きく下げる必要はないと思います。
少なくとも私の場合は、現職と同程度を希望したうえで、それ以上の条件を提示してもらうことができました。
ポイント
希望年収は遠慮して低く言いすぎず、まずは現在の年収や自分の市場価値を基準に考えた方がよいと思います。
4.求人票のポジションに関連する業務を経験してきたか
面接では、これまでの職歴をすべて同じように聞かれるわけではありませんでした。
むしろ、
「今回募集しているポジションに関連して、どのような仕事を経験してきましたか」
という形で質問されることが多かったです。
私が受けていたのは、AIやDXに関係するポジションでした。
そのため、自治体で経験した幅広い業務よりも、民間企業へ出向していた際の業務について詳しく聞かれました。
私は出向中に、
- 生成AIの導入支援
- 生成AIに関する研修の講師
などを担当していました。
面接では、こうした応募職種に近い経験を中心に説明しました。

自治体で経験した仕事を全部説明しようとするより、「この求人で使えそうな経験は何か」を考えた方が面接では話しやすかったです。
応募する職種によって、聞かれる内容はかなり変わると思います。
たとえば自治体向けの営業やコンサルティング職であれば、自治体内部の意思決定や予算の流れを知っていること自体が強みになる可能性があります。
ポイント
面接前には求人票を見ながら、「この仕事内容に対して、自分のどの経験を出すか」を整理しておくのがおすすめです。
5.民間企業への出向中はどんな仕事をしていたか
私の場合、民間企業への出向経験についてはかなり詳しく聞かれました。
主に話したのは、
- 生成AIの導入支援
- 生成AIに関する研修の講師
を担当した経験です。
振り返ると、この出向経験は転職活動で大きな武器になったと感じています。
自治体しか経験していない場合、企業側から、
- 民間企業のスピード感についていけるのか
- 仕事の進め方の違いに対応できるのか
と不安に思われる可能性があります。
私の場合は実際に民間企業で働いた経験があったため、
「民間企業の仕事の進め方をある程度理解している」
と伝えやすかったです。

転職活動をしてみて、出向経験は自分が思っていた以上に評価される材料になりました。
もちろん、民間企業への出向経験がなければ転職できないわけではありません。
大切なのは、
「公務員として経験した仕事を、民間企業でどう生かせるか」
まで説明できるようにしておくことだと思います。
6.地方から首都圏へ引っ越すことに問題はないか
私は地方で働いていたため、
「首都圏へ引っ越すことに問題はありませんか」
という質問もされました。
私は「問題ありません」と答えました。
この質問について転職エージェントに聞いたところ、地方から首都圏へ転職する場合、
「実際に引っ越してみたものの、生活が合わずに辞めてしまわないか」
と企業側が心配することがあるとのことでした。
そのため、本当に移住する意思があるのであれば、曖昧にせず、
「問題ありません」
ときちんと伝えればよいとアドバイスを受けました。

仕事内容とは関係ない質問に見えますが、企業側からすると「本当に長く働いてくれるか」を確認する質問なのだと思います。
7.「何か質問はありますか?」と聞かれる
面接の最後には、
「何か質問はありますか?」
と逆質問を求められることが多かったです。
1問だけで終わる会社もありましたが、
「他にはありますか?」
と2問、3問と聞かれる会社もありました。
そのため、私は複数の逆質問を用意していました。
逆質問は具体的にする
逆質問については、転職エージェントから、
「少し抽象的すぎる」
と指摘されたことがありました。
そのため、その後は会社のホームページや中期経営計画、DXに関する公開情報などを確認し、できるだけ具体的な質問を作るようにしました。
たとえば、次のような質問です。
- 「AI活用を進めていると拝見しましたが、現在はどのような分野で活用が進んでいますか」
- 「海外事業や新しい市場を拡大していく中で、現在課題に感じていることはありますか」
- 「その課題の中で、AIやDXを活用して解決したいと考えていることはありますか」

会社のホームページを読めば分かることをそのまま聞くのではなく、「公開情報を読んだうえでもう一歩聞く」ことを意識していました。
単に、「御社の課題は何ですか」と聞くよりも、会社について調べてきたことが伝わりやすくなります。
ポイント
逆質問は最低でも3つ程度用意しておくと安心です。ホームページや中期経営計画を確認し、できるだけ具体的な質問にしておくと答えてもらいやすくなります。
実際に面接を受けて感じたこと
公務員から民間企業への転職というと、
「公務員だから厳しい質問をたくさんされるのではないか」
と不安になるかもしれません。
私も転職活動を始める前はそう思っていました。
しかし実際に複数社の面接を受けてみると、特殊な質問ばかりされたわけではありませんでした。
- 転職理由
- 志望動機
- これまでの経験
- 希望年収
- 勤務地
- 逆質問
こうした一般的な中途採用の質問が中心でした。
一方で、企業側が特に気にしていると感じたのは、
- なぜ公務員を辞めるのか
- これまでの経験が応募先の仕事にどうつながるのか
- 民間企業へ転職しても長く働けそうか
という点です。

公務員だったこと自体よりも、「その経験を民間企業でどう生かせるのか」を説明できるかの方が大切だと感じました。
自治体では異動があるため、さまざまな仕事を経験している人も多いと思います。
そのすべてを面接で話す必要はありません。
応募先の求人票を見ながら、
「この会社、このポジションで使える経験は何か」
を先に整理しておく方が効果的です。
私の場合は、民間企業への出向経験があったため、その部分を多く質問されました。
自分では当たり前だと思っている経験でも、転職先から見ると評価されることがあります。
公務員から民間企業への転職を考えているのであれば、まずはこれまで担当してきた仕事を書き出し、
「民間企業でも使えそうな経験はどれか」
という視点で整理してみることをおすすめします。
まとめ
公務員から民間企業への転職面接で、私が実際に聞かれたのは次の7つです。
- 転職を考えた理由
- 志望動機
- 希望年収
- 求人票のポジションに関連する業務経験
- 民間企業への出向中の仕事内容
- 地方から首都圏への引っ越しに問題はないか
- 逆質問
実際に面接を受けて感じたのは、公務員だからといって特別な質問ばかりされるわけではないということです。
ただし、
- なぜ安定した公務員を辞めるのか
- 公務員時代の経験を民間企業でどう使うのか
については、しっかり説明できるように準備しておいた方がよいです。
私自身も、面接前に求人票を見ながら、自分の経験のどこをアピールするか整理していました。
公務員から民間企業への転職を考えている方は、一般的な面接対策に加えて、
「自分の公務員経験を民間企業の仕事に翻訳する」
という意識を持って準備してみてください。


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